置恩寺 鼻筋の細い美しい十一面観音立像
葛城山系の岩橋山麓集落の高台の上に立つ置恩寺はかつて、奈良時代に置始氏の氏寺として建立されました。その後、置始氏が布施氏となった中世には「布施寺」と呼ばれ大いに栄えたということですが応仁の乱以後の畿内の戦火に遭い、本尊の薬師如来も焼けてしまったそうです。(黒焦げになった薬師の頭部は葛城市歴史博物館に安置されている)
現在、無住の置恩寺は地域の人々によって管理されていて、その収蔵庫には重文に指定されている平安時代の十一面観音像が安置されています。
等身大の十一面観音像は鼻筋が細く、整った顔立ち、腰をひねって右足を少し前に出す立ち方がとても美しいです。事前に写真でも見ていましたが、実際に拝観したほうがより美しく見えました。
置恩寺(ちおんじ)
所在地:葛城市寺口706
アクセス:近鉄御所線近鉄新庄駅より徒歩約40分
拝観:地区区長が管理しており、拝観には予約が必要です。葛城市商工観光課まで問い合わせる
問い合わせ: 葛城市商工観光課(0745-48-2811)
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